結婚式・披露宴は人生ドラマの縮図(完結編)


2013年5月3日、こんにちは 青葉ブライダルスクールの嶋です。

今、ゴールデンウィークの真っ最中ですね。


さて、今回の「現代版駆け落ちカップル」の3話めである完結編を投稿します。

『前回までは、ご両親に猛反対され、駆け落ちしたカップルが子供さんが大きくなる前に結婚式

をあげようとプロデュース会社を訪れました。

新婦のご両親にも出席してもらおうと、新郎の真一さんが猛奮闘しますが、当日の結婚式には

果たしてご両親は出席したのでしょうか?』

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お二人とも笑って、真一さんから「両親は、二人とも欠席でした。」と応えてくれました。

続けて真一さんが「申し訳ないのですが、葉子の両親に気遣って、結婚式には親戚はほとんど

出席しませんでした。

唯一、ずっと私たちの味方で応援してくれていた従妹の姉夫婦だけが来てくれました。

レストランでの席は、新婦の方だけガラガラになりますが、許してください。」 と言われました。

司会者のTさんは「わかりました。いいじゃないですか、最高のウェディングパーティにしまし

ょう! 」

と、笑顔で答えるのが精一杯だったそうです。

ウェディングパーティの半ばぐらい、各テーブルへお二人がご挨拶巡りに行かれました。

ご両親に渡す花束は、葉子さんの希望で従妹の姉夫婦に渡すことになりました。

従妹のお姉さんご夫妻は、席で立ち上がり受け取られました。


その時新婦の葉子さんは、花束をあげた瞬間に肩を震わせて、嗚咽を挙げて泣き始めました。

ずっと我慢していた思いがはじけたのでしょうか。

その震える小さな肩を、従妹のお姉さんに、抱きかかえられるようにして、泣いておられまし

た。


しばらくは、空席の目立つ会場に、音楽だけが鳴り響いていました。


新郎の真一さんは、もらい泣きしている司会者のTさんを、申し訳なさそうに、一瞬だけ視線を

向けられました。


それから3分ほど時間がたったでしょうか。

新婦葉子さんは、お姉さんから借りたハンカチで涙を拭いて、恥じるような笑顔を、出席者の

皆さんに向けられ、軽く会釈をされました。

その後何事もなかったかのように次のテーブルへといかれました。


パーティーはお二人の事をよく理解して、応援してくれている方達ばかりでした。

そのため空席が目立つ宴席も気にならず、本当に温かくて、とってもアットホームなパーティ

でした。

そして、花束贈呈から、パーティの最後には、新郎新婦を代表して、子供を抱えた新郎の真一

さんが挨拶をされました。

「わたしの夢は、葉子の両親を、私が働くお店に招待し、私が作った料理でもてなすことで

す。」と力強く話されたのが印象的でした。

みんな、涙、涙、涙 でした。

 結婚式が終わって約1か月後、お二人が子供さんと共にお世話になったプロデュース会社を

訪ねてこられました。

担当者の男性には『ネクタイ」を、司会者のTさんには「きれいなハンカチ」のプレゼントを

持ってこられたそうです。

その時に司会者のTさんは、力強くて優しい真一さんだったら、きっと葉子さんを幸せにして

いくだろうし、いつかご両親も許してくれるだろうと思ったそうです。

 以上が、司会者のTさんから聞いた話です。

聞いていた私も同じように腹を立て、涙ながらに聞いていました。

結婚式・披露宴というのは、ほんとに人生の縮図で、ドラマがあるなと改めて思いました。